星野源

星野源『いのちの車窓から』がとても良かったのでメモ

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こんにちはこんばんは、にっけです。

先日購入した星野源の『いのちの車窓から
だらだらと読み進めていたのですが、昨日とうとう読み終えました。

『いのちの車窓から』は、星野源が、『ダ・ヴィンチ』で連載中のエッセイ「いのちの車窓から」に、書き下ろしを加えて単行本化したものだそうで、大ヒットの「逃げ恥」や「真田丸」、「紅白出場」や「恋」などの舞台裏が赤裸々に描かれているエッセイ集でございます。(知らないで買ったのだけれども)


これ、結論から言うと、とても良かったです。

どのエッセイも、素晴らしいものばかりだったのですが、
特に心に残った文章を2つピックアップして、自分用にメモとして残しておきたいと思います。

人見知りだと思うことをやめた。

数年前から、人見知りだと思うことをやめた。

心の扉は、常に鍵を開けておくようにした。

好きな人には好きだと伝えるようにした。

うざがられても、嫌われても、
その人のことが好きなら、そう思うことをやめないようにした。

それで思い出した。

「お前ウザいよ」と言われた幼いあの日から、
嫌われないように自分の正確を歪め、
そもそも人間が好きではないと思おうとしていたが、
僕は人が、人と接することが、大好きだったのだ。

(P96 人見知り より)

これ、とても共感でした。

最近よく考えてることに近くて、自分の考えてたことがこうやって言語化されてとてもスッキリ。エッセイの良さってそこにあると思ってるんだよね。

僕もどちらかというと人と深く接するのは苦手なタイプ(初対面なら別に大丈夫)なのかなとか思ってて、でも、実は自分自身の性格を、そうだと決めつけているだけで、本当は「相手に嫌われたくない」という心理が心の奥底で働いているからなのかもしれないなーとか色々考えました。人間関係難し。

表現には不純物が付きまとう

伝達欲というものが人間にはあり、その欲の中にはいろんな要素が含まれます。
こと文章においては「これを伝えることによって、こう思われたい」という自己承認欲求に基づいたエゴやナルシシズムの過剰提供が生まれやすく、音楽もそうですが、表現や伝えたいという思いには不純物が付きまといます。それらと戦い、限りなく削ぎ落とすことは素人には難しく、プロ中のプロにしかできないことなんだと、いろんな本を読むようになった今、思うようになりました。

作家のキャリアに関係なく、文章力を自分の欲望の発散のために使うのではなく、エゴやナルシズムを削ぎ落とすために使っている人。それが、僕の思う「文章のうまい人」です。

(P194 あとがき より)

ブログとかも自由に書いてはいるつもりではいるんだけど、どこかで「読み手」のことを意識してしまっていて、「これを書いたらこう思われる」っていう気持ちが働いちゃう。

もっと自分の内面に深く潜り込んで、自分と向き合った結果生まれた文章を書けるようになりたいなあと思う今日このごろ。自分の内面を吐露するために始めたTwitterとかも、いつの間にかフォロワーが増えて、こう言ったらこの人は傷ついてしまうんじゃないか、とか、いろいろ考えて発言するようになってしまったんだよね。

とまあ、色々考えさせられるようなものも書かれていて、オススメだからみんな買ってね、って話でした。

簡単でもいいからこうやってアウトプットしておくと、良いはずなんだよねきっと。続けてこ。