【ネタバレ注意】ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour2015WonderFuture@仙台サンプラザホール

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ASIAN KUNG-FU GENERATIONの約2年半ぶりとなる全国ツアーに足を運んできた。

最初の公演は7月5日、そこから約3ヵ月経った10月12日の宮城・仙台サンプラザホール公演に行き、とても満足度の高いライブだったので思わずPCに向かって手を動かしている次第である。なお以下完全ネタバレを含むのでご注意を。

個人的にアジカンのライブは今年の3月に観て以来で、毎年数回足を運んでいる。そう、筆者は「アジカン大好きおばさん」なのだ。しかも例外なく懐古厨という拗らせるぶりときた。今回の新作アルバムは久しぶりにアジカンロックが鳴り、当日の朝から部屋でアルバムを流し洗濯物を干しながら口ずさんでルンルンで準備万端であった。過去にアルバム「Wonder Future」のレビューも書いているので是非。

 

このツアーは5月にリリースされた最新アルバム「Wonder Future」を携えて行われるホールツアー。建築家の光嶋裕介が手がけたことで話題になっているセットは、メンバーごとに高低差の異なる純白の箱に楽器等の機材が乗って来場者を待ち構えていた。ホールのドアを開けるとそれらが一番に視界に飛び込んできてライブ前の高揚感を煽ってくる。

そろいのシャツで登場するサポートのシモリョーを含めた5人が登場するとアルバム「Wonder Future」が曲順通りに序盤は続く。「夢のようだね 遥か彼方」の歌詞が心に残る。と思いきや途端にかなり意表を突く選曲が行われた。メッセージ性の強いN2。昔のライブを彷彿させるセンスレス、この曲のイントロで筆者はもう興奮である。アジカンの中でも不変の立ち位置・リライトで一気に会場はヒートアップ。間奏は5人それぞれのソロパートがあり、いつもに増して長い、のに全く飽きない引き付ける演奏。ここでアルバム曲の猿の惑星をはさみ、不意のナイトダイビング。これにはやられた。「ソコカラナニガミエル?」のフレーズが映画でも曲でも印象的な或る街の群青では言葉を失い、アジカンで最も好きな曲の一つ、青空と黒い猫まで聴けて、もうこの時点でお腹いっぱいである。珍しく健さんがMC、持ち曲2曲を披露とまさかが続き貴重なライブとなった。後半もまだまだてんこ盛りのセットリストで、新世紀のラブソングでピンクに染まり、ネオテニー→トラベログというワールドワールドワールドの曲順通りのつなぎで死亡確定だ。分ってるな、ズルいな、アジカンは観客を殺しに来てる。アルバムのタイトル曲・Wonder Futureで本編は終了。

しかしある意味本編はここからである。今回のツアーはなんとアンコールのみ撮影可なのだ。動画は禁止されているが写真撮影が許可されるなんて…!みんなここで携帯を片手にアンコールを待ちわびる。しばらくして登場して演奏する曲に期待する。23曲が固定曲でアンコール5曲が日替わりになっているのだ。ちなみに今回のアンコールではラッセー!ラッセー!でお馴染みの君と言う花が1公演休みずつで披露している、というプチ情報。「ちみの街まで」と言って始まった君の街まで、Re:Re:で思わず「これもやるの~?!」と声に出た。盛り上がるアンダースタンドでは大声で両手を挙げてウォー!ウォー!「春の曲をやります、春じゃないけど」と言って始まった曲は海岸通り。名曲中の名曲だ。何度も言うがアジカンは自分たちがどの曲がファンに好まれているのかわかってる。追い打ちをかけるような選曲だ。そしてラストはオペラグラスで締めくくった。

アジカンのライブというと、ゴッチの長いMCが印象的だが今回はほとんどなかった。凝った演出、セット、曲目、全てにおいてこだわりがみえたライブであった。せっかく写真撮影が許可されていたのに、ライブに夢中で撮ることを忘れており、ほんの数枚しか収めることが出来なかった。ただ、写真撮影が許可されたことによって会場は発光する携帯画面でまるでペンライトのように光で包まれ、その光景は一体感があり幻想的であった。あっという間の2時間半であった。

長かった夏の全国ホールツアーも気付いたら秋になり、残すは10月15,16日東京・東京国際フォーラム、10月24日沖縄・沖縄市民会館大ホールの3公演である。なんと東京公演2日目(ツアー・セミファイナル)の模様をYouTube Liveにて生配信することが決定している。“幻想都市風景”をモチーフとしたドローイング作品も多数発表し­ている光嶋氏のイラストと、アジカン映像チームが手掛ける圧巻­のプロジェクションマッピング、この機会に是非体験すべし。

セットリスト

ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour2015WonderFuture@仙台サンプラザホール


1.Easter / 復活祭

2.Little Lennon / 小さなレノン

3.Winner and Loser / 勝者と敗者

4.Caterpillar / 芋虫

5.N2

6.センスレス

7.リライト

8.Planet of the Apes / 猿の惑星

9.ナイトダイビング

10.Eternal Sunshine / 永遠の陽光

11.或る街の群青

12.青空と黒い猫

13.Prisoner in a Frame / 額の中の囚人

14.深呼吸

15.今を生きて

16.嘘とワンダーランド

17.シーサイドスリーピング

18.Signal on the Street / 街頭のシグナル

19.新世界のラブソング

20.ネオテニー

21.トラベログ

22.Standard / スタンダード

23.Wonder Future / ワンダーフューチャー

 

en1.君の街まで

en2.Re:Re:

en3.アンダースタンド

en4.海岸通り

en5.Opera Glasses / オペラグラス

11月26日にはZepp Divercity Tokyoにて行われる、Mr.ChildrenとのZepp2マンLIVEへの出演も決定し、さらにはスピッツの6thアルバム『ハチミツ』の発売20年を記念して、アルバムまるごとカヴァーをするトリビュート・アルバム『JUST LIKE HONEY ~『ハチミツ』20th Anniversary Tribute~』にもアジカンの参加が決定。より今後のアジカンから目が離せない。

 

あまりにも熱くなってしまい予想以上に長文になってしまいました。拙文ご容赦ください。